日記『8月5日』その②※土曜日【2023年】

映画の感想
※上記は標題になります。

 

 

 

映画の感想

「デッドレコニング・パートⅠ」

 

2023年制作のアクション映画で、監督はクリストファー・マッカリー、主演はトム・クルーズ

 

世界を支配出来るような『強い力(AI;人工知能)』を手に入れたい悪人とそれを阻止しようとする正義の人みたいな話です。

 

シナリオより、アクションシーンに力を入れてる印象。アクションシーンはさすがに迫力があり、良かったと思いますがシナリオに関しては色々言いたいことがあるみたいな作品でした。

 

個人的には楽しめましたが、字幕版で『話が分かりづらい』と感じるところがありましたので、吹き替え版の方を観る事を推奨したいです。

 

それと冒頭で潜水艦の話がありますが「重要な話」なので、そこは注意して観た方がよいかと思います。

 

過去のミッションインポッシブルシリーズを見たことが無い人が楽しめるか?という意味では、ギリギリ楽しめるかな?一応は分かるかな?くらいではあると思いますが、過去作品を観ていた方が楽しめる作りになっているのは確実だと言えます。

 

全部見ている暇が無い!場合で『1作品』だけ観るなら、前作「フォールアウト(2018年)」です。

 

なぜなら、本作「デッドレコニング・パートⅠ」には、前作「フォールアウト(2018年)」に出演している重要キャラクターが出演しているからです。

 

正直な話、本作は「フォールアウト」続編的な意味合いもある作品でしたので「フォールアウト」を一度見た後に、本作を観た方が良いかと思います。

 

可能であれば「①ローグネイション(2015年)」と「②フォールアウト(2018年)」の2作品を観た後に、本作「デッドレコニング・パートⅠ」を観るのがオススメです。

 

この作品はアクションシーンを観ているだけでも楽しめるように作られているので、アクションシーンを楽しむためだけに観に行くのも有りではないかと思います。

 

興味がありましたら、ぜひ劇場で御覧になって下さい!

 

SNS-少女たちの10日間-

あらすじ

チェコ共和国では、親から制限されず自由にネットをしている子供達が多く、ネットを利用した大人の子供への虐待行為が問題されていた。

 

本作の目的は、成人の女優が未成年の女子を演じて、大人達がネットを使って、どのように未成年の子供達にアクセスしてくるのかの実体調査である。

 2020年のドキュメンタリー映画、監督は「Barbora Chalupová」と「Vít Klusák」の2人体制。

 

原題はV siti、英題は(恐らく)Caught in the Net。

 

スタジオに3つの子供部屋を作り、3人の成人女優に子供のふりをさせる。彼女達に「問題のある大人達」がネットを使って「どのように」連絡してくるのか?関わってくるのか?を撮影して編集した作品です。

 

劇中の「問題のある大人達」は、ほぼ「中年か、それ以上の年齢の男達」でした。

 

彼らの行動は明らかに限度を超えるような行動であり、そのため劇中では「モザイクを多用して」映し出していました。それらは強烈で、観るものにショックを与えるかもしれません。

 

 本作は、非常に刺激的な作品ではありますが、ある演出によって若者が善であり「中年か、それ以上の年齢の男達」が悪であるという構造になっていたのは残念でした。

 

もしも、本作に登場する善である存在が「中年か、それ以上の年齢の男達」であれば、作品の説得力が増したと思うのですが、完全に逆効果であったと思います。

 

当たり前の話ですが、問題のある大人達の中に「若者、青年」が存在しないわけはありません。チェコ共和国だけでなく、他国、日本でも言えることです。

 

題材は、社会問題に切り込んだ作品であり見る価値はあると思います。しかし、冒頭から60分近くの作品の流れが単調であり、トータル104分という尺は長く感じました。本編80から85分でまとめて、エンディングロール5分あれば、もう少し印象は良くなったのではないかと思います。

 

本作のテーマは、「大人が子供に対して行う暴力」ですが、裏テーマとして「自由という恐怖」「規制の無い世界の恐怖」を描いた作品のようにも見えました。

 

ドキュメンタリー映画は、真実を描くわけではない。「半分嘘が入っている」と疑いながら観る必要があるので、観ていて疲れます。正直、ドキュメンタリー映画は苦手です。